韓国・日本比較
光熱費
4人家族・実測値
韓国 vs 日本 — 電気・ガス・水道料金、実際どれくらい違う?
韓日比較シリーズ · 4人家族基準 · 2026年5月更新
「韓国 日本 光熱費」の最大の違いは何でしょうか?14年在住の視点で、4人家族の実際の電気・ガス・水道料金を徹底比較します。
日本に引っ越してきて最初に光熱費の請求書を見たとき、正直びっくりしました。ガス代が思ったより少なく、逆に電気代は韓国とは仕組みがまったく違って。「なんでこんなに違うんだろう」と思っていましたが、14年住んでみてわかったのは、その差は料金体系よりも生活文化そのものの違いから来ているということです。今回は、うちの4人家族の実際の使用量をもとに、韓国と日本の電気・ガス・水道料金を公式料金に基づいて直接計算し、比較してみました。数字だけでなく、なぜこんな差が生まれるのか、生活文化的な背景もあわせてお伝えします。

📋 目次
- うちの4人家族・月平均使用量
- 電気料金の比較
- ガス料金の比較 — 韓国がずっと多い理由
- 水道料金の比較
- 4人家族・月間光熱費 総合比較表
- 実際に住んでみて — 暖房とお風呂の話
- まとめ
1. うちの4人家族・月平均使用量
料金計算に使った基準使用量です。実際のうちの請求書をもとに整理した数字です。
この比較は4人世帯の年間平均使用量を基準にしており、季節や住宅形態(アパートvs単独住宅)によって差がある可能性があります。
💡 使用量の差の理由
韓国のガス使用量が日本の2.5倍多いのは、冬のオンドル暖房(床暖房)が主な理由です。日本の電気使用量が多いのは、エアコン暖房が中心だからです。水道はうちの場合、普段はシャワー中心なので韓日ともほぼ同じ使用量になっています。
2. 電気料金の比較
韓国は累進制、日本は3段階の従量制です。仕組みがまったく異なるため単純比較は難しいですが、実際の請求額ベースで整理しました。
韓国・計算内訳(한국전력공사 基準 · 350kWh)
基本料金:1,600ウォン(201〜400kWh区間)
第1段階:200kWh × 120.0ウォン = 24,000ウォン
第2段階:150kWh × 214.6ウォン = 32,190ウォン
気候環境料金:350kWh × 9.0ウォン = 3,150ウォン
燃料費調整額:350kWh × 5.0ウォン = 1,750ウォン
小計:62,690ウォン
付加価値税(10%)+電力産業基盤基金(3.7%)
→ 合計:約70,640ウォン
日本・計算内訳(東京電力 従量電灯B基準 · 450kWh)
基本料金(30A):858.00円
第1段階:120kWh × 29.80円 = 3,576.00円
第2段階:180kWh × 36.40円 = 6,552.00円
第3段階:150kWh × 40.49円 = 6,073.50円
小計:17,059.50円
消費税(10%):1,705.95円
→ 合計:約18,765円
※都市ガス区域とプロパンガス(LPガス)区域の料金差があります。
※ 韓国:한국전력공사(KEPCO)住宅用低圧・その他季節基準 / 日本:東京電力 従量電灯B基準(第1段階29.80円・第2段階36.40円・第3段階40.49円)
3. ガス料金の比較 — 韓国がずっと多い理由
ガス料金は、二国間の差が最も顕著な項目です。韓国の月使用量100㎥は日本(40㎥)の2.5倍。その最大の理由がオンドル暖房(床暖房)です。韓国では床全体を温めるオンドルシステムが一般的で、冬になるとガス使用量が大幅に増えます。一方、日本ではエアコンの暖房機能が主流なので、ガス使用量は相対的に少なくなります。
韓国・計算内訳(한국도시가스공사 基準 · 100㎥)
基本料金:1,250ウォン
従量料金:100㎥ × 945ウォン = 94,500ウォン
小計:95,750ウォン
付加価値税(10%):9,575ウォン
→ 合計:約105,330ウォン
日本・計算内訳(東京ガス 料金表B基準 · 40㎥)
基本料金:1,024.32円(20㎥超〜80㎥以下区間)
従量料金:40㎥ × 126.54円 = 5,061.60円
小計:6,085.92円
消費税(10%):608.59円
→ 合計:約6,695円
※ 韓国:한국도시가스공사 住宅用料金基準(基本料金1,250ウォン+945ウォン/㎥)/ 日本:東京ガス 料金表B(2024年基準)
4. 水道料金の比較
うちは基本的にシャワー中心の生活なので、水道使用量は韓日ともほぼ同じです。使用量は同じでも、料金体系が違うので実際の請求額には差が出ます。韓国の水道料金は日本と比べてかなり安い水準です。
韓国・計算内訳(ソウル 아리수 基準 · 20㎥)
上下水道料金(累進制)含む
→ 合計:約25,680ウォン
日本・計算内訳(東京都水道局 口径20mm基準 · 20㎥)
基本料金:1,170円
5㎥まで基本料金に含む、6〜20㎥従量料金
水道料金 約2,893円+下水道料金 約1,540円
消費税(10%)含む
→ 合計:約4,863円
※ 韓国:ソウル 아리수 水道料金基準(2024年)/ 日本:東京都水道局 口径20mm家庭用基準(2024年)
5. 4人家族・月間光熱費 総合比較表
3項目を合算した月間光熱費の総額です。
📎 出典
[韓国] 電気:한국전력공사(KEPCO)住宅用低圧料金表・その他季節基準(2024年)
[韓国] ガス:한국도시가스공사 住宅用料金基準(基本料金1,250ウォン+945ウォン/㎥)
[韓国] 水道:ソウル特別市 아리수 水道料金基準(2024年)
[日本] 電気:東京電力 従量電灯B(第1段階29.80円/kWh・第2段階36.40円/kWh・第3段階40.49円/kWh)
[日本] ガス:東京ガス 料金表B・20㎥超〜80㎥以下(基本料金1,024.32円+126.54円/㎥)
[日本] 水道:東京都水道局 口径20mm家庭用基準(2024年)
※料金は時期・地域によって異なる場合があります。実際の請求額とは異なる場合があります。
6. 実際に住んでみて — 暖房とお風呂の話
韓国の冬は、氷点下15度以下になることも珍しくありません。それでも、家の中は信じられないくらい暖かいんです。理由はオンドル、つまり床暖房です。部屋全体の床が暖かくなる仕組みなので、家全体がじんわりと温まります。
✏️ 日本在住14年の体験談 ① — 韓国の冬とオンドル
韓国にいた頃、冬でも家の中では半ズボンで過ごしていました。外は氷点下でも、床からじんわり温まるオンドルのおかげで、家全体がぽかぽかしていました。そういう環境だと、わざわざ湯船に浸かろうという気があまり起きないんです。シャワーで十分、という感覚でした。
実は、韓国のお風呂には追い焚き機能がついていないことがほとんどです。お湯を張っても、15分もすると冷めてきます。上がるか、また新しくお湯を足すしかない。日本の追い焚き機能に慣れた方には、少し不便に感じるかもしれません。
✏️ 日本在住14年の体験談 ② — 韓国のお風呂事情
韓国のお風呂は追い焚きができません。お湯を張っても15分も経てばどんどん冷めてくるので、長湯しようとするとお湯を足し続けることになります。オンドルで部屋全体が暖かいから、わざわざ湯船に浸かる必要性もそれほど感じない。結果として、韓国にいた頃はシャワーだけで済ませることがほとんどでした。日本に来て初めて、毎日お風呂に入るという習慣が自然に身についた気がします。
日本のエアコン暖房は、確かに早く部屋が温まります。ただ、空気がとても乾燥するのが悩みどころです。加湿器が手放せない理由はこれです。足元はなかなか温まらないし、顔は乾燥するし、オンドルの温もりとはだいぶ違う感覚です。冬になると子どもたちと一緒にお風呂に入る機会が増え、それが水道使用量にも少しずつ影響してくる感じがしています。
7. まとめ
数字だけ見ると韓国の月間光熱費の合計がずっと高くなりますが、これは料金が高いというより、生活スタイルの差が大きく反映された結果です。韓国はオンドル暖房でガスをたくさん使い、日本はエアコン暖房で電気をより多く使う。どちらが良い悪いではなく、それぞれの国の生活文化が光熱費にそのまま出ているということだと思います。
韓国への移住や旅行を考えている方は、ガス代が高めになる可能性がある一方で、電気代は日本より抑えられることが多いという点を頭に入れておくと、生活費の計画が立てやすくなるかもしれません。
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