手取り20万の一人暮らし、食費5万円なら今すぐ見直して|みんなの平均は月3.9万円

手取り20万円前後の一人暮らしの食費(月平均)

38,779円

手取りの19%。よく言われる「手取りの15%」(約3万円)より約8,500円多いのが実態です。

一人暮らし全体
44,659円
34歳以下 男性
44,260円
34歳以下 女性
38,992円

データ:総務省「家計調査」2025年平均(単身世帯)。手取り20万円前後=年収200〜300万円の働く単身世帯。

身近な実例:家賃と食費が同じだった後輩

一人暮らしをしている職場の後輩(2年前に入社)が、最近家計簿をつけ始めて、その結果にとても驚いたそうです。家賃6万円に対して、食費も6万円。家賃と食費がほぼ同じ額だったのです。

内訳を見ると、平日のランチとコンビニの夜食だけで3万円を超えていました。「大きな買い物はしていないのに、なぜかお金が残らない」。その原因は、毎日の小さな支出の積み重ねでした。

では、みんなは実際にいくら使っているのか。最新の総務省「家計調査」(2025年平均)を当サイトで集計すると、手取り20万円前後で一人暮らしをしている人の食費は、平均で月38,779円でした。後輩の食費6万円は、この平均より2万円以上多い金額です。手取り20万円で食費が5万円でも、平均より約1.1万円(約3割)多い計算になります。

一方で、よく言われる「食費は手取りの15%以内(手取り20万円なら3万円)」という目安は、平均的な人でも守れていません。この記事では、手取り別・男女年代別の実際の食費と、自分の食費が多いのかを判断する方法をまとめました。

この記事でわかること

  • 手取り別に見た、実際の食費と「15%ルール」の差
  • 男女・年代別の食費と、外食・自炊・お惣菜の割合
  • 自分の食費が多いかどうかを判断する3つのステップ
  • 都会と地方、この10年の変化など「目安が当てはまらないケース」

手取り別の実際の食費:手取り20万円前後は「15%ルール」を超えるのが普通

働いている一人暮らしの人を年収別に分けると、食費は次のとおりです。手取りが近いところを見てください。

一人暮らしの食費 手取り別の平均と15%ルールの比較 2025年 家計調査

手取り(月) 実際の食費 15%目安
との差
約20.2万円
年収200〜300万円
38,779円
手取りの19%
+8,452円
約25.1万円
年収300〜400万円
43,717円
手取りの17%
+6,012円
約32.2万円
年収400〜500万円
46,856円
手取りの15%
−1,461円
約35.6万円
年収500〜600万円
46,629円
手取りの13%
−6,833円

※「手取り」は家計調査の可処分所得(収入から税金・社会保険料を引いた額)で、ボーナスを含めた月平均です。毎月の給与の手取りより少し多めに出ます。

ポイントは、手取りが増えても食費はそれほど増えないことです。手取り20万円と35万円では手取りが1.8倍違いますが、食費の差は8,000円ほどしかありません。そのため、手取りが少ない人ほど食費の割合が高くなります。

つまり「15%ルール」は、手取り30万円以上なら平均的な人でも守れる目安ですが、手取り20万円前後の人にとっては平均より厳しい目標です。3万円に収まらないからといって、使いすぎとは限りません。

男女・年代別の食費:若いほど外食、年齢が上がるほど自炊

一人暮らしの食費 男女・年代別の内訳 外食 自炊 中食 2025年

34歳以下の男性は、食費44,260円のうち外食が約2.1万円で、半分近くを占めます(寮や職場の食事代を含む)。34歳以下の女性も外食が13,767円で、食費の35%です。一方、60歳以上の女性は外食が11%しかなく、食費の55%が自炊の材料です。

同じ「平均4万円台」でも、中身はまったく違います。自分の食費を比べるなら、全体の平均ではなく同じ性別・年代の数字と比べるのがおすすめです。

統計でつくった「34歳以下・一人暮らし」の食費1か月分

家計調査の平均値を家計簿の形に並べると、次のようになります。実在の人の家計簿ではなく、平均値を項目ごとに並べたものです。

項目 男性 女性
外食 20,214円 13,767円
寮・職場の食事 1,173円 70円
お弁当・おにぎり・パンなど主食系の惣菜 4,209円 3,940円
おかず系の惣菜・冷凍食品 3,941円 3,360円
お米・パン・麺 2,379円 2,580円
肉・魚・卵・乳製品 2,716円 3,681円
野菜・果物 1,565円 2,243円
調味料・油 867円 1,155円
飲み物(お茶・コーヒー・ジュース) 3,435円 2,953円
お菓子 2,836円 4,633円
お酒 925円 610円
合計 44,260円 38,992円

自分で料理するための食材(お米・パン・麺から調味料まで)は、男性で月7,527円、女性で月9,659円です。食費の2割前後しかありません。また、34歳以下の女性はお菓子に月4,633円を使っていて、外食に次いで2番目に大きい項目になっています。

自分の食費は多い? 判断する3つのステップ

冒頭の後輩のケースでは、食費の半分がランチと夜食でした。統計で見ても、人によって食費の差がいちばん大きく出るのは、こうした「外で食べる・買って食べる分」です。次の3つのステップで、自分の食費を確かめてみてください。

  1. 同じ手取り・同じ年代の平均と比べる
    手取り20万円前後なら約3.9万円、34歳以下の男性なら約4.4万円、女性なら約3.9万円が平均です。「15%」ではなく、まずこの数字と比べてください。
  2. お菓子・飲み物・お酒を入れて計算しているか確認する
    家計調査の食費には、お菓子・飲み物・お酒が含まれています(34歳以下の男性で月7,196円)。スーパーの食材だけを数えている人は、平均より低く見えて当然です。
  3. 外食が食費の何割かを見る
    食費の差がいちばん大きく出るのは外食です。平均的な34歳以下の男性は、外食が食費の半分近くを占めています。食費を減らしたいなら、外食とそれ以外に分けて記録するのが近道です。

手取り20万円で食費3万円を目指すなら

手取り20万円前後の人の平均(38,779円)から3万円にするには、約8,500円減らす必要があります。この層の平均の外食費は7,778円なので、平均的な人なら外食をゼロにしてもまだ届かない計算です。外食だけでなく、お弁当・お惣菜やお菓子・飲み物も合わせて見直す必要があります。

目安が当てはまらないケース

東京などの大都市に住んでいる

住んでいる場所でも食費は変わります。大都市の一人暮らしの食費は47,867円で、小都市・町村(40,504円)より約7,400円高くなっています。その差のうち約6,700円は外食で、大都市の外食費は12,997円、小都市・町村は6,325円です。

住んでいる場所 食費 うち外食
大都市 47,867円 12,997円
中都市 44,038円 8,262円
小都市・町村 40,504円 6,325円

※ 大都市は政令指定都市と東京都区部です。年代を問わない一人暮らし全体の数字です。

20代・30代前半で手取り20万円前後

上の手取り別の表は、平均年齢が40代の集計です(手取り20万円前後の層は平均47.5歳)。年代別のデータでは若い人ほど外食の割合が高いので、20代・30代前半なら、同じ手取りでも上の平均より外食費が多めになりやすいと考えられます。

ここ1〜2年の値上がり

一人暮らしの食費と外食費の推移 2015年から2025年 家計調査

一人暮らしの食費は2025年に44,659円と、この11年で最も高くなりました。一方、外食は9,761円で、コロナ前(2019年の11,060円)にはまだ戻っていません。外食を控えても食費は上がっていることになり、値上がりの影響が大きいと考えられます。特にお米への支出は、2024年の726円から2025年は1,189円へと1年で64%増えました。昔の「目安」の記事を参考にする場合は、何年のデータかを確認してください。

データの読み方メモ

家計調査の単身世帯は、全国で約650世帯(2025年)の家計簿をもとにした推計です。グループに分けると対象はさらに少なくなり、手取り20万円前後の働く単身世帯は45世帯、34歳以下の女性は23世帯です。年によって数字が上下するので、「だいたいこのくらい」という目安として見てください。また、学生の一人暮らしは調査の対象外です。

よくある質問

Q. 手取り20万円で食費5万円は使いすぎですか?

同じ手取りの人の平均(38,779円)より約1.1万円、約3割多い水準です。手取りの25%が食費に回っていることになります。大都市に住んでいて外食が多い人なら珍しくはありませんが、貯金ができずに困っているなら、真っ先に見直す価値がある金額です。まずは外食とお弁当・お惣菜にいくら使っているかを分けて確認してみてください。

Q. 手取り20万円で食費3万円は無理ですか?

無理ではありませんが、平均(38,779円)より約8,500円少ない水準です。平均的な外食費をすべてなくしても届かない差なので、自炊中心の生活でないと難しい金額です。

Q. 「食費は手取りの15%」という目安に根拠はありますか?

公的な基準ではなく、家計管理の記事などで広く使われている目安です。2025年の家計調査では、手取り30万円台なら平均がおよそ13〜15%で目安に近い一方、手取り20万円前後では19%でした。

Q. 学生の一人暮らしもこの平均に含まれますか?

含まれません。家計調査は「学生の単身世帯」を対象外にしています。

Q. 食費にお酒や飲み物、お菓子は入っていますか?

入っています。家計調査の「食料」には、お菓子類・飲料・酒類が含まれます。

Q. データはいつ更新されますか?

家計調査の年平均は、例年2月ごろに前年分が公表されます。2026年分が公表されたら、この記事の数字を更新します。

まとめ

  • 手取り20万円前後の一人暮らしの食費は平均月38,779円(手取りの19%)で、「15%ルール」より約8,500円多い
  • 手取りが増えても食費はあまり増えないため、「15%」は手取りが少ない人ほど厳しい目標になる
  • 34歳以下の男性は食費の半分近くが外食。比べるときは同じ手取り・年代の数字と、外食の割合を見るのがポイント

まずは1か月分の食費を「外食」「お弁当・お惣菜」「食材」「お菓子・飲み物・お酒」の4つに分けて書き出し、上の表と比べてみてください。

データの出典と集計方法

  • データの基準年:2025年(2026年10月時点で公表されている最新の年平均)
  • 出典:総務省統計局「家計調査(家計収支編)」単身世帯 詳細結果表 第2表(男女・年齢階級別)、第3表(都市階級・地方別)、第5表(年間収入階級別)。2015〜2024年の推移は各年の第2表(e-Stat)
  • 手取り別の数字は「勤労者世帯」(働いている単身世帯)の年間収入階級別、それ以外は単身世帯全体の数字です。金額はすべて1世帯あたり1か月の平均(名目値)です。
  • 「自炊の材料」「中食」「お菓子・飲み物・お酒」「15%の目安との差」は、公式データをもとに当サイトが計算しました。グラフ・表も当サイトが作成しています。
  • 最終確認日:2026年10月15日

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